ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領(lǐng)主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク?フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出會う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術(shù)の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術(shù)に斃れた父、「走狗（ミニオン）」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年──そして、甦った「呪われたデーン人」の襲來はいつ？ 魔術(shù)や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り著くことができるのか？ 現(xiàn)在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術(shù)と剣と謎解きの巨編登場！
作者簡介
米澤穂信
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1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第５回角川學(xué)園小説大賞奨勵賞（ヤングミステリー＆ホラー部門）を受賞しデビュー。主な著作は『さよなら妖精』『クドリャフカの順番』『春期限定いちごタルト事件』『犬はどこだ』『ボトルネック』『インシテミル』『儚い羊たちの祝宴』など。
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