「弘凪!オレ、彼女ができた」親友の相羽遙平から打ち明けられた、高校一年生の向井弘凪。女の子にモテまくっても、特定の彼女を作らなかった遙平が誰かとつきあうのは、あまりに意外だった。遙平が彼女を作らないのは、中學生二年生のときのあの事件のせいではないかと、弘凪は責任を感じていた。そして、弘凪自身も女の子に好意を持つのを避けてきた。ちょうど弘凪には気になる女の子がいた。通學電車でよく出會うスケッチブックを抱えた名前も知らない女の子。遙平に彼女ができたらなと、弘凪はその子に勇気を出して話しかけてみようとするが―。
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