西暦2083年、ニューロロジカル社の共同経営者にして研究者のサマンサ?ウォーカーは、脳內(nèi)に疑似神経を形成することで経験や感情を直接伝達する言語―ITP(Image Transfer Protocol)を開発していた。ITP使用者が創(chuàng)造性をも兼ね備えることを証明すべく、サマンサはITPテキストによる仮想人格“wanna be”を誕生させ、創(chuàng)造性試験體として小説の執(zhí)筆に従事させていた。そんな矢先、自らも脳內(nèi)にITP移植したサマンサは、その検査で余命半年であることが判明する。殘された日々を、ITP商品化への障壁である“感覚の平板化”の解決に捧げようとするサマンサ。いっぽう“wanna be”は、徐々に彼女のための物語を語りはじめるが…『円環(huán)少女』の人気作家が挑む本格SFの野心作。
作者簡介 長谷 敏司 1974年大阪府生まれ。関西大學卒。2001年、第6回スニーカー大賞金賞受賞作『戦略拠點32098 楽園』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された當時に掲載されていたものです)
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